6月に「勇気づけの子育て」の講座を開催し、好評だった、
アドラー心理学のカウンセラー木村友栄さんに、
今度は「結婚」についてアドラー的視点から考える講座をお願いしました。
人生の決断である「結婚」について、どのように向き合うのかをテーマに、
参加者1人1人の意見を聞きながら、アドラー的解説をしていただきました。
参加者の皆さんがお互いの意見を聞き、一緒に考える形のとても中身の濃い講座となりました。
≪講座の中から・・・≫
「あなたにとっての理想の結婚とは?」
「理想的な結婚ができれば幸せか?」
の質問に皆さんは
「対等な立場でいられる」「苦楽を共にできる」「支えあうことができる」「賢者の贈り物のような夫婦」
などそれそれの考えをこたえられました。それに対して、
”二人の関係が本当に始まるのは、結婚してから。”
”相手のことはわからなくて当然、分かり合えないものだと思って相手と向き合う。
わかろうとする気持ちこそが大切。
相手の目で見て、相手の耳で聞いて、相手の心で考える。”
結婚はゴールではなくスタートなのだと気づかされました。
「今なぜ独身ですか?」
というストレートな問いには
「出会いがない」「自信がない」「1人でも困らない」「アプローチができない」「人付き合いが苦手」
など様々理由がありましたが、
"誰しも生まれてから同じだけの出会いがあったはず、
独身でいる人は、あれこれ理由をつけて逃げているのではないか。
ためらっていたり、今の状態を壊す勇気がないだけ。"
と厳しい指摘も。
では「どうすれば結婚に向けて正しく準備できるか?」との問いには、
”どちらかが支配的であったり、誘導的であったりしない、対等な関係性であることが大切。”
”自分の利益ばかり考えず、共同体として生きる訓練が必要。”
とのアドバイスを受けました。
「愛されることと、愛することのどちらが難しい?」の問いには意見が分かれましたが、
”人は皆愛される存在として生まれてきているので、愛されることは容易であるが、
愛することは難しい。
弱い存在として愛されてばかりの自分から脱却し、
人を愛する自分になることが自立なのです。”
”相手がどう思おうと愛せばよい、私たち二人で作り上げるもの。”
と学びました。
≪感想から≫
・多くのことを考え、知る機会になりました。自分の気持ちをつい相手に押し付けて、見返りを求めすぎていたように思います。
・相手の目で見て、耳で聞いて、考えていくことを実践したいと思います。
・本講座をもとに自分を見つめなおす良い機会となりました。なかなか実践は難しいかもしれないが、体験を通して努力したいです。
・先生の説明がわかりやすく、アドラーの考え方をいかしてみたいと思いました。このような場を設けていただきありがとうございました。
・恋愛や、結婚について今一度立ち止まって改める考える機会が持てました。ありがとうございました。
・本日は大変勉強になりました。参加させていただき本当によかったです。これからの生活にいかしていきたいと思います。
皆さん真剣に考えて、自分を振り返っておられました。