井下先生は、滋賀県の健康福祉部の技監として、また感染症や食中毒などの検査、健康情報の分析などを行う衛生科学センターの所長としてもご活躍で、県民がハッピーになるためのヘルスプロモーションのリーダー的存在です。
滋賀県の平均寿命が日本一になった理由の分析からおはなしから始まり、口の衰えが死亡リスクを倍増するなど、口と体の関係についてや、虫歯・歯周病の予防についてを、乳幼児期・学童期・成人期・妊娠期・育児期・壮年期・高齢期各段階ごとに詳しく楽しくお話しいただきました。
フッ素洗口の効果、食生活で心掛けること、歯磨きの大切さ、8020運動のこと・・・
16名のご参加があり、 講座終了後も、子育て真っ最中のお母さん達から次々、質問が飛び出しました。
Q「同じスプーンで食べさせると虫歯がうると聞き、チューも我慢しています。」
A「口腔菌の多いお母さんからはどうしてもうつります。お母さん自身が口腔菌をなくすよう努力しましょう。」
Q「乳酸飲料をなるべく飲ましたくないけれど、いつごろからが適当か?」
A「毎日10本も飲むような習慣をつけなければ大丈夫。良くないから飲ませないで育てようなどがちがちに考えない方がよい子に育つよ~」
など・・・
子育てのヒントや、子どもの健康は、子どもを取り巻く環境づくりによって守られるという、単なる口腔ケアのお話しだけにとどまらない素敵なおはなしでした。